BEN TREの実家訪問&オレンジ狩りツアー
私が日本で勤めていた時のお客様がベトナムにベトナム人材採用のために
出張で来られていましたので、飲みに行ってきました。
飲み会では既に帰国した元社員のベトナム人たちも一緒。
みんなで「ヨーヨー(乾杯)」やりながら、
「そうだ、明日ベンチェに行こう」という軽いノリで、いきなりベンチェ行きが決まりました。
明日は平日なんですが…
こういうノリ嫌いじゃないですが、どうやってみんな時間の調整するんでしょう。
いつの間にか私も巻き込まれていて、(私も案外時間の調整できちゃう…)
ベンチェにあるダットくんの実家ツアーに同行させてもらうことになりました。
翌朝、早くに集合し、トアンの自家用車で出発です。
トアンは車を2台も持っているらしい。稼いでるな。
ベンチェまでの見慣れた道のり。
「カカオ農園近くにある?」とダットくんに聞くと
「近所にありますよ」という事だったので、連れて行ってもらいました。
けれども、といっても数本しかカカオの木はありませんでした。
ここ5,6年のベンチェのカカオ離れは激しい。
どんどんカカオ農園が減っていきます。
2010年頃から比べると三分の一の栽培面積に減っているそうです。
ダットくんが、「ベンチェでは農民は『カカオは換金作物にならない』とか
『カカオは他の果物の養分を土壌から吸い取ってしまう』といって止めていきます」と言ってました。
カカオを植えると他の果物に悪いなんて初めて聞いたので何とも言えない。
だってカカオはココナツやバナナと一緒に植えることで、両方の作物にとって良くて、農民の収入も支えると聞いてきたから。
もしかすると、例えばカカオは土壌のカリウムを必要とし、カシューナッツやアボガドは土壌のナトリウムを必要とするので相性がよく、ココナツはカリウムを必要とするのでぶつかってしまう、とかいう事があるのかな、という仮説。
詳しくは分かりませんので、次あった時にタインさんに聞いておきます。
でも、根拠のない農民の都市伝説じゃないかなぁっとも思います。
さて、そしてベンチェの今のはやりは、ザボンです。
ザボンは1本あたりから取れる生産効率(換金率)が高いそうです。
ダットくんの実家でも、3年前からザボンとオレンジ農園を初めたそうです。
ということで、農園へザボンとオレンジ刈りに行ってきました。
日本からのお二人は、こんな農園初めて入ったらしく喜んで?ます。
いっぱい、ザボンがなってる。
オレンジ。
味は、カリフォルニアオレンジほどの甘さは無いけど、めちゃくちゃジューシー!
かごいっぱいにオレンジやザボンをとって、家に戻りました。
そしてバーベキュー。
全部美味しい!この後の花鍋の写真を取り忘れたのが残念。
ダットくんは7人兄弟。でもその中の3人が小さい時に亡くなったそうです。
小さい時は貧しくて、子供は免疫力が低く、病気になっても医者にもかかれなかったとのこと。
お母さんは、ダットくんが生まれて3ヶ月のときに、旦那さん(ダットくんのお父さん)を交通事故で亡くし、一生懸命育ててくれたそうです。
ダットくんをもう一度エンジニアで招聘すると、実は社長が昨日の飲み会で本人と約束をした事は、お母さんももう知ってました。
お母さんから何度も何度も一生懸命に「社長によろしくってお願いしてちょうだい」って頼まれました。
お母さんがとてもチャーミングで、思い出話を話しながら感極まって涙ぐんでて
もらい泣きしそうでした。
ダットくん、お母さんを喜ばせるためにも、あと1年間一生懸命頑張ってね!