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もうすぐ5周年、立ち上げ時を振り返ってみた

2016年にベトナムで起業してカカオを知りました。知れば知るほど奥深いカカオ。


品質の高いカカオ豆を作る農家さんに会いたくて全国のカカオ農家をまわりはじめました。

チョコレートはカカオというフルーツからできるんだ!と感動し、

ベトナムのカカオ豆が美味しい!と驚き、

カカオ豆を買付して日本のBEAN TO BARさんにお届けする事からはじめました。


それららの間に出会った人々のご縁から、

ベトナムのカカオの魅力を発信する場所「カカオパーク」を始めることになりました。



2019年5月に開業をしましたが、そこに至る道も楽なものではありませんでした。


  • 素晴らしい土地との出会い、その土地との折衝の難しさ

  • 規制の多い業種での法人設立手続きの難しさ

  • 資金調達や合意形成、問題だらけのプロジェクト

  • ベトナム人パートナーとのトラブル

  • ゼロからのカカオ農園

  • ゼロからのチョコレートづくり  

今、ビノンのカカオ農園でカカオの木を見ていると本当に嬉しいんです。

5年たってようやく立派な実をつけるようになった嬉しさ。



BINONの美しいカカオの実(3月撮影)

今日は、立ち上げ時のカカオ農園を振り返ってみたいと思います。


2018年、今のBINON CACAO PARKの敷地を見に行った時に、

緑の美しさと、2つの池とそれをむすぶ小川、気持ち良い風、

素晴らしい場所だと思いました。



この場所があったからこそ、「カカオパーク」をやりたいという気持ちが高まりました。

創業者メンバーの皆もそうだったはずです。


今カカオ農園がある場所、6年前の撮影

2018年末、無事BINON CACAO PARKの法人の許可がおりてから、この地でカカオ農業がはじまりました。まだ何もない土地です。


土をたがやし、水路を作り、カカオの苗を育てました。



カカオ農園の水路はメコンデルタでよく見られます。

ダクラクなどの高原地帯の農園では見られません。


カカオ栽培は温暖湿潤な気候と水はけのよい土壌が求められます。

ビノンのこの場所は池があり、農園にした土地が池の雨季のときの水面より低くなります。

水路をつくることで、水の通り道をつくって水はけ改善です。


農園の広さは 2.5ha。苗を約1000苗、大人のカカオの木を約100本植えました。



大人のカカオの木は新しい土地との馴染が悪く、成長が難しくて、半分以上は枯れてしまいました。


また苗から育てたカカオも、翌年の大雨と冠水で、300本ほどがダメになってしまいました。


その後、新しく苗を植えたりで、今まで育ってくれているのは約850本となります。











カカオに日陰を作ってあげるために、日傘の役割をするバナナを植えました。


カカオと同時に植えるのに、バナナは先にぐんぐん育ちました。

あっという間に実をつけるまでになりました。



カカオの木のは1歳くらいの写真頃でしょうか。まだまだ小さくて、あぶなっかしい。

バナナが立派に直射日光に弱い子どものカカオの日傘の役割を果たしてくれます。



収穫したカカオの果実を発酵してカカオ豆にします。

そのための発酵施設を農園の隣につくりました。



発酵する木箱もつくりました。

自社の農園のカカオだけではなくて、周辺農家さんのカカオも買い付けて、

こちらで発酵からしっかり管理するためです。


生産性の高いカカオを育てるためには、育苗中にカカオの接ぎ木もする必要があります。


BINONでの接ぎ木の問題については、2年後に発覚することになりますが、

この時には私達は知りませんでした、まさか2年間育った自社農園の大半9割のカカオの幹を

切らないといけなくなるとは。



また、小さいカカオは、虫の被害にもあいやくす、虫も相当苦労しました。



上の左:Sâu khoan いもむし 、 上の真ん中:若い葉は柔らかくて美味しく食べられてしまいます。上の右:Rệp sáp カイガラムシ 

 

下の左:Bọ cánh cứng đất   下の真ん中:カメムシ Bọ xịt muối  下の右:病気にもなりました。


様々な苦難を超えて、、、


1年目のカカオ農園

2年目のカカオ農園

3年目のカカオ農園

4年目のカカオ農園

そして、5年目の2024年乾季、待望の収穫がはじまったのです!!

ばんざーい!!





本当に、ここまで長かったです。

カカオ農業をはじめようとする人が少ない理由も分かります。


カカオ農業を始める人を増やすために、私達ができることをやっていこうと思っています。

カカオ苗を栽培して寄贈したり

カカオ栽培のノウハウをシェアしたり

カカオができた時には、品質が良いものを買い付けることを約束したり


私達はカカオ豆を輸出する仕事もしていますが、

チョコレートとカカオ豆の販路を、もっと広げていかないといけません。





カカオ豆やチョコレート、コラボでのイベント開催等、

ご興味をもってくださった方はお気軽にご連絡を!

















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