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カカオ豆の輸入の流れのまとめ

数ヶ月前にも、「カカオ豆の農園買付けから輸出まで」をこのブログに書きましたが、

今日は1月に成田空港から輸入したときの流れを簡単にまとめてみようと思います。

弊社は1年に大体4回に分けて輸入します。

乾季(11月〜5月)に2〜3回、雨季(6月〜10月)に不足分を。

その時期に収穫する豆を入れているので、時期による豆の違いも楽しんで頂くことができます。


航空便で数回に分けて送ることで

在庫期間を短くすることができるので、虫の発生率を格段に下げることができるし、

またダイレクトにその時期の産地の豆を届けることができるので、

コストはかかってしまうけれど、そのやり方をしています。


さて、今回は、検疫と通関の定期検査にひっかかってしまい、通常の植物検疫だけではなく、

モニタリング検査もX線検査も受けることになってしまいました。

フルコースで1日仕事になると、結構しんどい。

(1)成田空港の貨物事務所へ。

成田に着いたらまずは依頼している物流会社の事務所に行き、

輸入に必要な書類等を受け取ります。

・Air Waybill(DELIVERY ORDER):貨物受け取りに必ず必要。 ・インボイス、パッキングリスト、サニタリー、の原本

・輸入貨物情報紹介情報等。

(2)植物防疫所にて輸入申請

輸入申請用紙に記入します。

サニタリーは原本を渡してコピーもらいます。コピーは通関時に必要なので。

その他、Airwaybill、インボイス、パッキングリスト等も必要に応じて提出します。

(3)植物検査

IACTの倉庫からカカオ豆を一時的に搬出してから植物検査場まで運び出してもらいます。

植物検査の検査員の方がきてカカオ豆に虫がついてないか等の検査をしてもらいます。結果はすぐに出ます。

(4)食品監視課事務室

ここで食品等輸入届出書の届出をします。私は事前に郵送にて提出しています。

今回は、モニタリング検査と言われていまいました。

半年〜1年に1度くらいはこのモニタリング検査に当たってしまいます。

まあ国の予算で残留農薬等の検査をしてくれて、その結果ももらえるとの事だったので、

ある意味、助かります。

ただ、検査の結果出るまで3時間くらい待たないといけませんでした。

(5)通関

今回は、モニタリング検査の時間を待つ間に通関を行いました。

そしたら、、、、通関でも現物検査になっちゃいました。。。

X線検査、全量検査でした。

カカオ豆全量を再度倉庫から出して、税関のX線検査室に運び込みました。

(6)税関の検査

検査員の方から、荷物の用途等についての質問をうけて回答。

そして全部のカカオ豆のエックス線検査。

カカオ豆以外のものを違法に輸入してないかの検査だそうです。

これが終わった後にもう一度通関事務所に戻り、納税しました。

それで「輸入許可通知書」を出してもらいます。

(7)モニタリング検査

ようやくモニタリング検査の時間。

倉庫のカカオ豆が置いておある場所まで行きます。

検査員の方が私達が見ている前で荷物を開封し、いくつかの袋からカカオ豆を3kg程度採取。

これは農薬検査で当日には結果は出ず、3週間後に成田に取りにこないといけないです。

でも、その結果がでる前でも「輸入許可通知書」さえあれば、

荷物を持ち帰ることができます。自由に販売もできるそうです。

ただし、「問題」が発見された場合は、販売した商品も全品回収しないといけないため、結果が出るまで貨物を成田に留め置いても(有料で)良いそうです。

うちの契約農園のカカオ豆は残留農薬はないはずですし、

輸出前にベトナムで検査もしているので、荷物は持ち帰りました。

朝出発したのが8時半、10時に成田につき、全て終わって持ち帰ったのが17時でした。

普段はモニタリング検査もX線検査もなく、午前中で終わることもあります。

船便で輸入する時は乙仲に頼んでいます。

1度輸入作業に立ち会わせてもらったのですが基本的な流れは一緒だと思います。

船便で自社輸入にもトライできるくらいには慣れてきたかも?と思ってます😁

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